ルール・マナー

ルール

  1. 第1章 競技の基本
    • 第1条 競技の構成 競技は1卓4人で行う。東南二風の半荘、又は東風の半々荘を以って1回戦とする。半荘に於いて1周目を東場、2周目を南場とする。半々荘に於いては東場のみとする。
    • 第2章 用具
      1. 麻雀牌は、数牌108枚(萬子・筒子・索子の1〜9各4枚)と字牌28枚(東・南・西・北・白・發・中)の計136枚を一式とし、計二式を用いて競技を行う。
      2. 定められた一式の麻雀牌の内、5萬・5筒・5索の各1枚を赤牌とする。
      3. 点棒は競技者1名につき、1万点棒1本・5千点棒2本・千点棒4本・5百点棒1本・百点棒5 本・予備1万点棒2本を使用する。
      4. 起家の表示と各風位を示すもの(起家マーク)
    • 第3条 縛り 和了(アガリ)時に一翻以上の役を必要とする。これを常時一翻縛りという。
    • 第4条 発声 競技行為を対局者に告知する為に次の発声をする。 1.吃(チー) 2.碰(ポン) 3.槓(カン) 4.立直(リーチ) 5.栄和(ロン) 6.自摸和(ツモ)
  2. 第2章 手牌・王牌・海底牌・河底牌・嶺上牌・懸賞牌
    • 第1条 手牌 手牌は13枚を原則とし、一槓ある毎に1枚増す。
    • 第2条 王牌 開門後の壁牌末尾より数えて14枚を残し、これを王牌という。
    • 第3条 海底牌 王牌直前の牌を海底牌という。海底牌を摸した者は槓をすることができない
    • 第4条 河底牌 海底牌を摸した者と、海底直前の牌を摸し槓をした者は、自己にアガリがなければ、任意の牌を1枚捨てなければならない。この捨てられた牌を河底牌という。河底牌を「チー・ポン・カン」する事はで きない。
    • 第5条 嶺上牌 槓子ができた時は、王牌最後尾から1枚を摸して補充する。この補充牌を嶺上牌という。嶺上牌は王牌の最尾幢上段から順次に取る。嶺上牌は槓子を明示してからでなければ取ることができない。
    • 第6条 懸賞牌(ドラ)
      1. 本ドラ 牌山が上がった際に、表に向けられている牌をドラ表示牌といい、その次順牌(三元牌は便宜上、白・發・中の順)をドラとする。
      2. 槓ドラ ドラは槓が有る事に増え、一つ目の槓では王牌末尾より4幢目の上段の牌を表に向け、これが新ドラ表示牌となる。以後この行為を繰り返し、四つ目の槓では7幢目となる。
      3. 裏ドラ 立直者のアガリには裏ドラがつく。すべての表ドラ表示牌の下段牌が裏ドラ表示牌となる。槓ドラにも裏ドラはつく。
      4. 赤ドラ 5萬・5筒・5索の各1枚をドラとする。
      5. 1−4全てのドラは1枚につき1翻とし、役とはならない。
  3. 第3章 競技の進行
    • 第1条 競技の開始及び終了
      1. 対局日の初戦開始時は、麻雀牌二式の内、一式を自動卓内に入れ、一式を卓上に置く。それ以降は、卓内にある一式を取り出し、崩した後に開始する。
      2. 競技は起家がスタートボタンを押した時点で開始とし、一局の開始も同様とする。
      3. アガリ、または流局、あるいはチョンボによる終局を以って一局とする。途中流局はない。
    • 第2条 取牌行為 取牌行為は次の5種とする。[ツモ] [チー] [ポン] [カン] [アガリ]
    • 第3条 自摸(ツモ)
      1. ツモとは壁牌から1枚とる行為をいう。
      2. ツモの行為は、上家の捨て牌行為の完了を確認した後に行う。
      3. ツモった牌を手牌に入れてはならない。
    • 第4条 打
      1. 打とは、ツモした後に任意の牌を1枚河に捨てる行為および、「チー・ポン・カン」の行為完了後に任意の牌を1枚捨てる行為をいう。
      2. 打牌が河についた瞬間から捨て牌となり、その後取り戻すことはできない。
    • 第4条 捨て牌
      1. 捨て牌は左から右へ順に並べて捨てる。
      2. 捨て牌は一列を6枚とし、二列目はその下段に、三列目は更にその下に並べる。
    • 第5条 流局と聴牌
      1. 流局とは、和了者の出なかった局の事をいう。いかなる場合でも、局の途中で流局はしない。
      2. 聴牌とは和了が可能となった状態だが、自己の手牌・副露牌で和了牌が消去されている場合は認められない。
      3. 流局時の聴牌は、手牌の開示を以って宣言とする(裸単騎のノーテン宣言も可能)。手役の有無は問わない。
      4. 聴牌の宣言は、原則として東・南・西・北家の順で行う。
      5. 聴牌料は場に3,000点とする。
    • 第7条 連荘と輪荘(流荘)
      1. 親が続けて局を行うことを連荘という。
      2. 親が下家に移動することを輪荘という。
      3. 連荘は親の和了(アガリ)と聴牌していた時とし、それ以外は全て輪荘となる。(注 チョンボがあった場合、その局はやり直しとし、チョンボをした者が親・子にかかわらず、再競技となる。)
    • 第8条 積み場
      1. 連荘および平局の時は、次の局を積み場とし、以後回数と共に増やしていく。
      2. 一本場につき300点をアガリ点に加算する。
      3. 子のアガリを以って積み棒は消滅する。
  4. 第4章 競技の詳細
    • 第1条 優先順位 競技行為の優先順位は次のとおりとする。 1.アガリ 2.ポン・カン 3.チー
    • 第2条 吃(チー) チーとは、発声 のあと、手中の塔子を開示して上家の捨て牌をその塔子に加え順子を作り、自己の右側へ副露法に従って副露し、任意の1枚を捨てる行為をいう。
    • 第3条 碰(ポン) ポンとは、他家の捨てた牌に対し、直ちに「ポン」と発声し、手中の対子を開示し、その牌を加えて刻子を作り、副露法に従って副露し、任意の1枚を捨てる行為をいう。
    • 第4条 槓(カン) 
      1. 槓は暗槓と明槓の2種類がある。
      2. 暗槓とは、牌を模した後「カン」と発声し、手中(自摸牌を含む)にある4枚の同一牌(槓子)を開示し、その内の内側2枚を伏せて自己の地の右側へ出し、補充牌として王牌末尾牌を1枚取る行為をいう。リーチ後の暗槓は面子構成の変わらない暗槓なら可能(役の増減は問わない)
      3. 明槓の取り決めは以下の通りとする。
        1. 加槓 牌を模した後「カン」と発声し、自己の明刻子に手中(自摸牌を含む)より同一牌を加え、補充牌として王牌末尾の牌を1枚取る行為をいう。
        2. 大明槓 他家の捨て牌に対し直ちに「カン」と発声し、手中の暗刻子を開示しその牌を加えて槓子を作り、自己の地の右側に副露法に従って副露し、補充牌として王牌末尾の牌を1枚取る行為をいう。一局中の開槓数は全体で4つまでとする
        3. 槓ドラは槓子の開示が確認された時点で発生、速やかに槓ドラ表示牌を表示する。搶槓(チャンカン)により槓が成立しない時、槓ドラは表示されない。
    • 第5条 立直(リーチ)
      1. リーチは、門前清であればかける事ができ、リーチ宣言牌に対してロンがなければ成立する。
      2. リーチ宣言は、「リーチ」と発声し、打牌を横に向けて置く。そして供託棒(リーチ棒)として千点棒1本を所定の場所に置く。
      3. フリテンリーチやツモ番のないリーチもかける事ができる。(海底牌を摸した者はリーチを掛ける事はできない。)
      4. リーチ宣言牌に対して、チー・ポン・カンがあった場合は、次巡の打牌を横にする。
      5. リーチ棒は以降の和了者が取得する。(但し、南四局が流局となった場合はトップ者に加算される)
      6. リーチの発声以後の取り消しはできない。
      7. リーチ後でも和了の見送りができるが、以後はフリテン扱いとなる。
      8. リーチ後の暗槓も可能
      9. 四家立直(スーチャリーチ) 3軒リーチの後、4人目がリーチ宣言をした時点で全員が手牌を公開し、全員のリーチが成立していることを確認した後に流局とする。
  5. 第5章 アガリ
    • 第1条 アガリ
      1. アガリの形式は、雀頭+4面子・七対子・十三幺九とする。
      2. アガリの手段は、次の2種類とする。
        1. 自摸和 … 自己のツモにてあがる事。(注 嶺上牌によるアガリはすべてツモアガリとする)
        2. 栄和 … 他家の打牌にてあがる事。アタリ牌を捨てた者、搶槓された者を放銃者とする。ダブロンはあり。トリプルロンはアガリを無効とし、流局とする。
      3. 摸打の一巡内でのアガリ牌の選択はできない。
    • 第2条 和了宣言
      1. 和了者は、ツモアガリの場合は「ツモ」、ロンアガリの場合は「ロン」と発声し、手牌を開示する。
      2. ツモアガリの場合は、まずアガリ牌を明示すること。ツモ牌(アガリ牌)を手牌に加えてからの和了宣言もアガリとして認められる。
    • 第3条 アガリの確認 他家からのアガリの宣言があった場合は、対局者全員がアガリ形を確認するまでは、手牌、捨て牌および壁牌を崩さないこと。
    • 第4条 和程(アガリ役)の複合 共に同居しうる役の複合を認められる。また、異なる役満が複合した場合(ダブル役満)も認められる。【例】嶺上開花と海底摸月は複合しない。
    • 第5条 振聴牌(フリテン)
      1. 自己の捨て牌に和了形を構成できる牌がある聴牌をフリテンという。
      2. フリテンの場合のアガリはツモアガリに限る。
      3. 「摸打の一巡」(第3章第7条参照)の間に、自己の和了牌が出、その牌でロンをしなかった場合、フリテン (同巡内フリテン)となる。同巡内フリテンは自己の摸打の完了を経て解消される。
      4. リーチ後に和了牌が出た場合に、リーチ者はロンをしない(見逃す)ことができる。その後はフリテンとな りツモアガリのみ有効となる。
  6. 第6章 計算(収支および得点)
    • 第1条 原点 各自の持ち点を25,000点とし、これを原点とする。(対局者は競技開始に先立って自己の持ち点を確かめておく義務がある)
    • 第2条 持ち点・順位点
      1. 持ち点は、30,000点を超える得点をプラス(+)、不足する失点をマイナス(▲)とする。
      2. 競技順位は、半荘終了時の合計得点の多少によって決定する。
      3. 順位点とは、半荘での競技順位に従って加減算される点であり、本規定では、次に示す方式を用いる。1位+20,000点、2位+10,000点、3位▲10,000点、4 位▲20,000点
      4. 持ち点・順位点共に、1000 点=1 ポイントに換算し成績を集計する。
      5. 流局で半荘が終了した際のリーチ棒は、トップ者に加算される。
    • 第3条 得点の計算および授受
      1. 得点は必ず、最も高い点に計算する。
      2. 点棒の授受は、間違いがないように対局者で責任を持って確認し合う。
      3. ロンアガリは放銃者が三家分を 1 人で払い(一家包)、ツモアガリは三家が各自の点数分を払う (三家包)。
      4. アガリ点計算及び点棒の授受は、次局の開始前に行うこと。
      5. アガリ点の申告は和了者がすることを原則とする。
      6. ツモアガリの時は、子一人の支払い点、親の支払い点の順に申告し、積み棒がある時は更にそれを加えた点数を申告すること。【例】一本場の時 「1300・2600は1400・2700」
    • 第4条 満貫
      1. 満貫は次の四種とする。(翻数は場ゾロの 2 翻を含んだもの)
        1. 満貫・・・20符以上の7翻、30符以上の6翻と7翻、 60符以上の5翻 。散家 8,000点、荘家12,000点
        2. 跳満・・・20符以上の8翻と9翻 。散家12,000点、荘家18,000点
        3. 倍満・・・20符以上の10翻から12翻 。散家16,000点、荘家24,000点
        4. 三倍満・・20符以上の13翻以上。散家24,000点、荘家36,000点
        5. 四倍満・・役満。散家32,000 点、荘家48,000点 (役満の複合はあり。2 つの場合この2倍、3つの場合はこの3倍とする。)
        6. 役満以外の役が複合したアガリ点は、三倍満までを上限とする。
  7. 第7章 罰則
    • 第1条 和了放棄とその対象
      1. 和了放棄となった者は、チー・ポン・カン・リーチの権利を失ったまま局の終了まで競技を続行する。これに反した場合はチョンボとなる。
      2. 以下の行為を対象とする。
      3. 多牌と少牌 槓のない時の手牌が 12 枚以下を少牌、14 枚以上を多牌という。多牌・少牌が発覚した者は、アガリ放棄となる。
      4. 食い換え ポン、またはチーの時、副露した対子、または搭子と合わせて面子を構成可能な牌を打することを食い換えと言う。食い換えはアガリ放棄とする。
      5. 空行為 空行為とは、発声のみで行為を行ってない場合をいう。空チー・空ポン・空カンは、アガリ放棄とする。発生が空行為に該当するか否かはその場で判断する。
    • 第2条 チョンボとその対象
      1. チョンボ該当者はチョンボ発覚時に満貫罰符を他家に支払う。
      2. 以下の行為をチョンボとする。
        1. 正当でないアガリを宣言し、手牌を公開した場合はチョンボとなる。
        2. ノーテンリーチ及び、リーチ後の不正なカンは、発覚即時、または流局時チョンボとなる。
        3. アガリが出た後、点棒授受が完了しない内に山を崩し、アガリ形や裏ドラが不明になった場合は山を崩した当事者がチョンボとなる。
        4. 牌山及び手牌を故意に崩して公開した場合はチョンボとなる。
        5. 築牌時に山を壊すなど、競技続行を不可能にした場合はチョンボとなる。
      3. チョンボ時に正当なアガリがあれば、その罰を免れる。
      4. チョンボ者が複数の場合、全て罰を受ける。
      5. チョンボがあった局は、チョンボ者が親・子にかかわらず、その局をやり直す。(積み棒は増えない)
  8. 第8章 その他の取り決め
    1. 九蓮宝燈(チューレンポートウ)は全ての牌が萬子の場合のみ成立する。
    2. 同点トップの場合、起家又は起家に近いほうを一位とする。
    3. オーラスの親のアガリ止めはなし。
    4. オーラスで流局した場合、供託された点数は含めずに順位を確定する。同点トップの場合は供託された点数を按分して持ち点に加える。(3人が同点の場合、4:3:3(4=起家に近い家)で按分)
  9. 上に定めのない事項は活動時に協議のうえ定めるものとする。

マナー

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